良い物件ではなく良い不動産屋を探した - $shibayu36->blog;
上記エントリの便乗。ここ5年くらいで東京近辺で2回引っ越しまして、不動産屋にイラつかされることが多かったのでそこから得たノウハウです。
2回とも更新のタイミングでいいところがあったら引っ越そう、くらいで、期限なし/条件高めでアプローチしたので、その状況が関係してるかもしれないです。
1. "不動産屋は信用できない"ことを認識する
とりあえず↓あたりを読む。
効率的な賃貸物件の探し方 | nanapi [ナナピ](元記事の元記事)
なんでか知らない*1が、賃貸物件の不動産営業という職種でひどい人間に当たることがおおい。わたしもオトリ物件に引っかかったことがあるし、「電話するといって電話してこない」「朝イチで電話するといって電話来るのが昼」「なんど念押ししても条件と違う物件をプッシュする」「内見できると聞いて来店したのにできない」「憶測で適当にものをいう」などなど、そもそも社会人としてどうなの?と思うことも少なくない。
物腰は柔らかく、対応も丁寧だが、仕事がすごい適当。「客の希望なんか半分くらいに聞いといて、早いこと契約を決めさせたい」ことをあんまり隠さない。特定の1店舗の話ではなく、程度の差はあれ、だいたいこんな感じがデフォ。まあきっといい人もいるんだろうけどね。あとわたしもエンジニアの端くれとして"細かい"方の人間なので、営業的な人間とは相性がわるいのかもしれない。
なにはともあれ、なるべくこの人達にかかわらないように、ボールを渡さないように事を進める必要性を認識するのが第一歩なのだ。
2. ネットで調べた物件の住所を手に入れる
suumoやHOME'Sをつかって物件をさがすのは元記事と同じ。しかし、suumoやHOME'Sは、〇〇町*丁目という大まかな住所しか載っていないことが多い。
なので、希望の物件が見つかったら「最寄り駅 広さ 地名」などでググる。すると、その物件を紹介しているwebサイトがいっぱい引っかかってくる。中にはマンション名が記載されているものもあるので、それでマンション名を入手する。(家賃や徒歩分は時期やサイトによって変動するので、最初は検索条件に含めないほうが良い)
こんどはマンション名でググると、賃貸360とか、そういう物件情報DBサイトが引っかかることがある。そこから住所を入手する。
この過程で、物件サイトにはない部屋写真や動画が見つかることもあるので、取捨選択の参考にすべし。
ちなみにこの方法で住所が手に入るのは6割くらいかな?どうしても気になる物件なら不動産屋に行くと大量にもらえる「物件概要シート(?)」に住所は絶対に書いてあるので、メールなどを駆使して来店せずにそれを手に入れたいところ。
3. Googleストリートビューでいろいろ調べる
住所がわかればGoogle神が創りしストリートビューで外観や周りの風景がまるわかりである。
ポイントは駅から物件までへの道をシミュレートすること。具体的には以下の項目など。
- 大きな道路はあるか(幹線道路等を横断する回数によって徒歩xx分が変化することがある)
- 飲食店、スーパー、コンビニ、その他生活に必要なものがあるかどうか(個人の趣味嗜好に応じてその他いろいろ)
- 道の暗さ(女子は気になりますよね)
- Google徒歩道案内で駅からの距離・分数を再確認(たまに物件公称の値とずれてることがある)
4. 実地検証
ストリートビューでよさげな物件がたまったら、実地検証する。自転車があると便利。
遠方である場合などはこのステップはスキップしてもいいが、しかしやはり実際に目でみないとイメージできないことも多いので、可能なかぎり実施することをおすすめする。例えば、商店街の活気とか、街の込み具合とか、そういうのね。どうでもいいけど、知らない街を自転車でうろうろするのって、楽しい。
駅から物件までの道を辿り、物件を眺めて、普段の暮らしをイメージする。
それと共に、この物件ならあと内見で〇〇だったら決めだな、とか、家賃が〇〇以下なら決めだな、とか、線路が近いから電車が通る音がどのくらい気になるか確かめなくちゃ、とか、隣にオフィスあるから視線について確かめなくちゃ、など、「内見の時に具体的に確かめること」「即決する条件」をチェックしておく
5. 不動産屋にのりこめー
不動産屋にのりこむ。元記事でもコメントがあるように、HOME'Sに載るような物件は不動産業者向けネットワーク(?)で共有されててだいたいどこの不動産屋でも扱える*2ので、まあ近くにある超大手で仲介手数料がやすいところにでもアプローチすればよいのではないだろうか。
アプローチの際に、もう行きたいところは決まっているので、他の紹介いらないです、と伝えることが大事。え?不動産屋秘蔵のいい物件があったらそれも知りたい?心配いらない。他物件紹介いらないと伝えてもどうせ勝手におすすめぶっこんでくるから。これは、話が長くなったときに「他物件の紹介いらないって最初に言いましたよね?」といって流れを切るための前振りです。
余裕があれば、ターゲットの物件よりちょっと少なめの家賃を「希望家賃」としておくと、家賃交渉がしやすいです。「家賃以外にはなんにも問題点がない、家賃さえなんとかなればいますぐにでも契約するのに!」とか言っとけばおk。実地検証で「どうだったら契約するか」がイメージできてることが生きてくるんですな。マンション名入手過程で同マンションの他の部屋の家賃とかも入手できることが多いので、それを踏まえて希望家賃を設定するのも賢い。
契約を決めさえすれば、不動産屋にとって名実ともに"お客様"なので、適当な扱いをされることは少なくなります。
問題点
このやりかたの問題点は、不動産業者向けネットワーク(?)内のデータと、suumoやHOME'Sのデータにはタイムラグがあること。要するに、いい物件はsuumoやHOME'Sに流れる前に「お得意様」や「来店客」に流されて決まっちゃうってこと。
いまのところ、信頼できる不動産屋を見つけて、そこから最新の情報(特に住所)を手に入れられるようにするしかない。つまり、不動産屋に頼らざるをえない。タイトル詐欺すまん。
ここさえなんとかなればなあ。正直、不動産業者向けネットワークを直接検索させてくれればいいんだけどなあ。むしろ不動産屋の仲介なんていらないから家主と直接契約させてくれてもいいんだけどなあ。
まとめ
なんとかして物件の住所を手に入れ、ストリートビューと実地検証で「もうあとこれを確認したら決める」ところまで詰めることが「不動産屋になるべく頼らずに物件を決める方法」です。
ポイントは住所です。住所さえあれば文明の利器を使ったり、自分のペースで判断できるようになります。参考になれば。
そういえば友人が面白いこといってた。
— りんご4個分 (@uxlayman) 2014年7月21日
ある地域のマンションや駐車場の管理会社を見てると同じ社名がかなりでてくるらしい。それがその地域を牛耳ってる管理会社。
ここが運営してるか、または懇意の不動産屋なら情報が早いし、家主とも近いので交渉がやりやすいんだって