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UXエンジニアになりたい人のブログ

転職活動はじめてすぐやめた

HUNTER×HUNTERで学ぶアイデアの盗用対策

アイデアとタイミングがあったら起業したいなー、とか漠然と思ってまして、参考にもなるので「アプリで一発当てようと思うんだけど」的な話をなるべく聞くようにしてます。

そのとき、「核となるアイデアが“世の中のニーズに合致してるか”」を見るのは当然なのですが、“もし誰かがこれを真似したらどうなるか”という視点もかなり重要視してます。

そのあたりの「盗用を防ぐための工夫」を、HUNTER×HUNTERで例えてみたいと思います。いわゆる参入障壁の話です。おおむね、念能力=ビジネスアイデア、本人力=ビジネス遂行力(資本・労働力・ブランド力etc...)として見ていただければOKです。

 

※ ネタバレ若干含みます。あと、HUNTER×HUNTER知らないとこの記事は1ミリも意味が分からないのでここでお帰りくださいw

  

a.総合力絶対自信派

別に盗用してもかまわねーよ?応用力判断力等含めた総合力で「自分よりうまく使える」やつなんていねーんだから派。

作中で該当する典型的な人物はヒソカ、モラウなど。 

f:id:uxlayman:20140810125757j:plain

出展:JC7巻

「だが まだお目にかかったことはねェ オレの紫煙拳(ディープ・パープル)より対応力のある能力の持ち主にはな!!」

出展:JC24巻でのモラウのセリフ

能力そのものではなく、能力を状況に応じて適切な形で運用する力、そのために必要な頭脳・状況判断力・応用力こそを強みとしているタイプ。

能力そのものは汎用的で“つぶしが効き”、それ自体が戦い方を規定しないようなものが選ばれることが多い。

作中の「強者」はこのタイプが多い。いろいろなシチュエーションに対応できるので主人公向きなのかも。

広い意味でいうと「戦闘能力に絶対の優位があり、念はそれを補助する手段にすぎない者(メルエムなど)」もこれに該当する。強化系キャラ全般も「自分の体術に絶対の自信があり、念能力はそれを補助する手段に過ぎない」という点でこのタイプに近いと考えられる。

戦闘面においては、オールマイティータイプのため、誰が相手でも安定して高い戦闘力を発揮する。敵に回すととても厄介。

 

 

b.オリジナリティ派

盗用してもかまわないけど、この能力は人生観・経験に起因したオリジナルだから、形だけ真似しても同じクオリティまでもってけないぜ派。

作中典型的な人物はゴレイヌなど*1

出展:t0.gstatic.com

「念能力は能力者個人の趣味嗜好経験こだわりなどによって強く影響を受けるという前提のため、たとえ盗用されても同じクオリティの能力として発動させるのが難しい」ことを根拠にした能力のオリジナリティを強みとするタイプ。

具現化系は本体の得意能力と具現化力をミックスするパターンが多いため、このタイプが多いと考えられる(例:ポックル。もともと持っていた弓道力をベースにしているため、弓道力が劣る人間が真似してもポックルに勝つことは難しい)

出展:blogimg.goo.ne.jp  

念能力とは個人の趣味嗜好経験価値観などが色濃く反映するという作中設定のため、どの能力者も多かれ少なかれこの要素を持っていることが多いはずである。

本人力より「念能力そのものの強さ」の影響が強いため、能力の相性により戦闘結果が左右されることが多い。

 

c.本質隠蔽派

能力の発動すなわち本質の露呈ではないため、盗用は困難だよ派。

作中典型的な人物はパクノダパームなど。

出展:images.wikia.com

特殊なタイプ。

戦闘に特化した能力は、発動すなわち能力の本質露呈であり、大抵の場合は「凝」で見破れるし、攻撃を受けた側が自身の状況から相手の能力を推測できる。

が、このタイプは能力の発動=相手とへの直接の影響ではないため、相手からすると「不思議な現象が起こっているがタネがわからないし、いつ発動条件を“踏んだ”のかわからない」という状態になってしまう。

パクノダに“触られた”者は攻撃されたこともわからず、しかし何故か自分の状況が敵に知れ渡っているという状況が起こる。

このタイプでは、「発動条件に制約が少なく、また能力発動中に違和感がないか」が大きなポイントとなる*2

戦闘向きではないが、オールマイティタイプを“刺す”場合など、刺客チームには欠かせない存在である。補助系能力者は大体これに分類される。

なお、戦闘タイプではあるが、広い意味で言えば、ナックルの能力はこのタイプに近い。*3

出展:images1.wikia.nocookie.net

 

d.バレたら終わりだよ派

能力の詳細がバレる=\(^o^)/オワタ派。そもそも盗用云々ではなく、いかに能力発動の秘密を隠し通せるかがポイント。

作中典型的な人物はメレオロン。

出展:images2.wikia.nocookie.net

このタイプは能力をひた隠しにしなければならない。が、それすなわち最弱というわけではない。

作中でもメレオロンなど、バレたら終わりであるからこそ、バレなければ強い能力であることも多い。

また、戦闘タイプであれば、バレた相手を確実に始末できるような能力であれば、保持する価値があるだろう(例:ウェルフィン)

出展:blog-imgs-21.fc2.com

 

念能力分類まとめ

この分類は、人物と能力が1対1ではない。強者ほど、複数のタイプの特質を兼ね備えていたり、能力と技のタイプが異なったりする。例えばキルアは電撃への耐性という固有のオリジナリティ(b.)をベースとした能力だが、オールマイティな技(a.)を編み出している。

出展:t1.gstatic.com  

また、どれが絶対的に良いとか悪いとかの話でもない。a.はたしかに強いが、状況によっては負ける可能性を秘めている。c.は仲間がいれば役に立つが、単体戦闘ではなんの役にも立たない。チームを組む場合はチームの戦略とチームメンバーのタイプのバランスが重要になる。

“メモリ”が限られていることと、“制約と誓約”により、念能力そのものの力を高めたり、隠密性を高めたりできることで、話がより複雑になっている。

ともかく、どのタイプが“最善”かは状況依存である。

 

ただし、明確な“失敗”もある。

それは、自分のタイプを見誤ることである。バレたら終わり(d.)なのに総合力が高い(a.)かのように振舞ったり、客観的にはそれほどのオリジナリティがないのに唯一絶対の能力かのようにb.として振舞ったり。

たとえば、ヒソカvsカストロ戦では、カストロはダブルの能力を隠すべきだった。バレてしまえば単なる2体1の戦闘となってしまうからだ。つまり、d.であると振舞うべきだったし、バレる前に勝負を決めれるよう、戦略を立てるべきだった。

だが彼はバレた後もa.のように振る舞い、自滅した。

出展:images1.wikia.nocookie.net

ビジネスへの応用

とりあえずアプリビジネスかWebサービスかなんかでスタートアップを立ち上げようとする。各タイプの代表的なプレーヤは以下のような感じである。

 

a. 総合力絶対自信派

大企業。プラットフォーマー。「持てる者」。Google、Appleなど

 

b.オリジナリティ派 

「一朝一夕では真似できない知識や技能、フレームワークなど」を核としてビジネスを遂行するテクノロジーベンチャーなど。グノシー(レコメンドエンジンの専門知識を元にしたビジネス遂行)とか

 

c.本質隠蔽派

「魔法のような効果をもたらすがタネがわからない何か」を核としてビジネスを遂行するテクノロジーベンチャーなど。創業当初のGoogle(高精度の検索結果がでるが、核となるPageRankアルゴリズムは隠蔽されている)とか

 

d.バレたら\(^o^)/オワタ派

普通の一発ネタアイデア。(創業当初の)Facebook、Twitterとか

 

e.盗用が禁止されているよ派

HUNTER×HUNTERにはないが、現実世界にはある概念。

「盗用が許されないなにか」を核にしてビジネスを遂行する。代表的な例は特許。他に、宝くじ、公営ギャンブルなどの「公」「認可制」商売など。

 

※ b.とc.の境目はサービスの公開によって「即タネがバレる」か否か。 

 

こちらも念能力と同じく、プレーヤーとタイプが1対1ではない。ビックプレーヤーほど、サービスごとにタイプが異なったりするし、複数のタイプの特徴を兼ね備えて「強み」としていることが多い。

 

スタートアップがとりうる選択肢とチェックすべき点

スタートアップは基本的には「乏しいビジネス遂行力をアイデアのキレで補って、一発あてて足場をつくろう」という試みである。

言うまでもなくa.のスタンスは取れない。a.はすでに足場がある前提であり、アイデアを盗む側のポジションである。「あのアイデア面白いから新しいiOSに取り込んだら総取りできんじゃね?」的な。これをやられるのを最も警戒しなければならない。

e.が手に入ることはまずないだろう(ハードウェアや薬事、化学などはともかく、Web/IT系で特許は無理) 

自然、とりうる道はb., c., d.になる。

なお、資金調達のしやすさは多分c=e>b>>>dと思われる。スタートアップでaみたいなことをぶちあげても多分相手にされない。資金調達とか全然知らないので適当いってる可能性大。

 

「b.オリジナリティ派」のチェックポイント

そのオリジナリティが本当に参入障壁となりうるくらいの独自性を有しているかが重要。たとえば拠り所としている技術や専門知識はどれほどの稀少性があるのか。死に物狂いで真似しようとしても本当にできないものなのか、など。

「すごい難しい組み合わせで今は自分しか気づいてない」ことが核、というようなパターンは結構あぶない。「気づいてしまえばだれにでもできる」と表裏一体だからだ。そこが弱いと結局d.とおなじになる。

 

「c.本質隠蔽派」のチェックポイント

「本当に隠れているか/隠し通せるか」が最も重要。

起こっている現象から「逆算」されて本質が露呈する可能性があるか、を慎重に考える必要がある。

PageRankがどうやってバレたか忘れたが、いまはどの検索エンジンも同様の仕組みを使っており、すでに参入障壁として作用していない。しかしそれがバレて一般化するまでにGoogleは「足場」を獲得し、いまはa.のポジションに居る。

 

「d.バレたら終わり派」のチェックポイント

ともかく、スピード・スピード・スピード。仕組みを世に出して皆がその有用性に気づくまでに「足場」を固められるかが重要。足場を固める=参入障壁となるかどうかもポイント。ユーザー数の多寡が既得権益となるならまあ大丈夫かな。

FacebookやTwitterは(創業当初は)なんの新技術も使っておらず、「ただみんなが思いついてないだけでだれにも真似できるアイデア」だった。いまは“Facebookと同様の”アイデアを思いついても、Facebook側には既存のユーザーベースという圧倒的な力があるため(a.の立場になっている)から倒すのは難しい。

 ビジネスアイデア分類まとめ

これも念能力の話と同じく、またFacebookやTwitterの例でもわかるように、dだから悪いというわけではない。

自分のタイプを正しく見極め、そこに最適なリソース集中できるかが勝負の分け目となるだろう。

明確な失敗も念能力の場合とほぼ同じ。大した差別化要素がない(だからd.のようにスピード勝負)にも関わらず、b.として振る舞い、結果として誰かに追いぬかれてしまう、といったのが典型的な“失敗”である。

 

 

 

いかがでしょう?このネタ、思いついたときはすごくいい記事になると思ったけどいまいちでしたね。。。

  • ビジネス側では同じアイデアをベースにパクったり競ったりすることが頻繁に発生するが、念能力は基本的に個々人のオリジナルで、特殊な例を除いて「盗んでオリジナルを出し抜く」という概念が存在しない
  • 「リスクを取って力をバラす」ことで「足場」を作るというビジネス側で重要な概念が念能力側に存在しない

あたりが原因かな。なにかの参考になれば幸いです。かしこ 

*1:ゴレイヌのあふれるゴリラ愛をベースにした能力のため、パクっても同じクオリティのゴリラをつくることは難しいであろう。ゴリラのクオリティと瞬間移動能力がどう関係するかは不明w

*2:パクノダは触らなければならないのに対し、パームは「見る」だけでよいため、ターゲットに疑念を抱かせることすらなく能力発動できる可能性がより高い。ただし、パームは発動中は片目を閉じなければならず、その所作を持って「何かをされている」ことが敵に露呈する可能性は高まる

*3:作中ナックルの本質が「逃げ続ける力」である旨が告げられているので、この能力はナイスチョイス