UXエンジニアになりたい人のブログ

エッチだってしたのにふざけんなよ!

アニメの原画が好きな理由とプロとアマチュアの違いについて

アニメの原画が好きなんです。1カットにいっぱいメモ書きがされてるようなやつ。

以下の絵は10/26までやってたSAO展のやつだけど、こんなやつ。これはたしか影とハイライトの位置を別の色を使って(演出担当とかに?)指示するための絵だと思う。

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自分は絵が全く描けず、影とか線とかって「それっぽくごまかす」ための演出でしかないのに比べ、こういう原画は線画が完璧に描けていて、その上影だけ別の色で描くなんていうことまでしてる。

これってもちろん下地がしっかりしてないとできない。この圧倒的な才能を見せつけられる感じが好きなんですよね*1


で、これを参考に考えたんだけど、プロとアマの違いって、基本的な部分のスピードと正確性にあるんじゃないか、と思えてきたのです。

プロはベースになる部分を素早く正確に遂行できるのは当たり前で、その上で状況にあわせた「演出」なり「らしさ」といった応用を付け加えることができる。

アマにはその「ベースと応用」という分類がなかったり、ベース部分の構築に時間がかかったりする。だから、たとえば一枚絵みたいな最終成果物だけみればプロと遜色ない出来になることはあるし、「たまたま」うまくいくことはあるんだろうけど、継続して安定したパフォーマンスをだせないんじゃないかと。


創造と模倣

プロとアマというか、創造できる人と模倣しかできない人の違いかな。


これってアニメに限らず、その他クリエイティブな作業でも同じだと思う。

たとえばソフトウエア設計なら、プロは「コンピューターで問題を解決する」ことに対してベースがしっかり固まっていて、そこに状況に応じてアルゴリズムや言語を割り当てるイメージ。

アマはそのあたりのベースが確立されてなくて、解決の指針を立てるのに二転三転したり、言語とかフレームワークとかの仕組みに飲まれちゃったりしがち、的な。


これをふまえると、クリエイティブな作業でプロになりたいなら、ベースとなる本質がなにかを見極めて、それを愚直に磨くというプロセスが必要になってくるのではなかろうか。

いかかでしょうか。

*1:絵コンテみたいのも好きだなあ。走り書きしただけなのに状況を手に取るように表現出来てるなんてすごい