「人気ブロガーになるコツ」的な記事がかなりの共感を集めているらしい。大まかな主張は内輪にならない程度に書き手をイメージさせる工夫をしてファンを増やすべし、というもの。これと真逆の主張をしてみようと思う。
すなわち
ブログの書き手と文章を分離させよ
だ。
はてなブックマーク
この主張の重要なファクターは、はてなブックマークにある。
はてなブックマークは月間1500万PVらしい*1。単純計算で1日50万PV。ここでは、何千文字もある記事が、何百人にもコメントされるなんてことが日常的に起こっている。
このサービスのユーザー層はかなりフラットで、文章に対して平等だ。
「なんかいいこと言ってそうだけど、知らない人だから読まなかった」なんて話は聞いたことがない。むしろ、書き手の背景情報なんてそっちのけで文面に対してのみあーだこーだいうやつばっかりだ。そんなやつらが50万人。みんなボランティアみたいなもん。とてもクレイジーだ!
世の中、本質だけをみて評価が下される、というシチュエーションはとても少ない。
誠実そうだからという理由で当選する政治家。容姿で評価される歌手。肩書きの長さがウリのコンサルタント。“デキそうな”雰囲気に対して評価はあつまる。たまたま当たっただけにしろなんにしろ、結果が出たものがすべてだ。真面目でコツコツより、たまたまドカン。みんな、少なからずイメージや先入観でものを判断する。
その中にあって、はてなブックマークは本質的に文章の質のみで評価が決まる*2。そこがとても「特殊」なところだ。
*1:で、出た〜Wikipediaがソース奴〜。単純な登録ユーザー数で言えばはてなサービス全体で300万人。これはアメーバ3000万人やLINEの5000万人と比べてかなり少ない。しかし後述するフラットさと特質さの価値は数では語れない。
*2:まあそうとも言い切れないけど。でも既得者利益はかなり少ないよね