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退職エントリよりも退職後1年経過後エントリを書いてクレメンス

退職エントリ、好きなんですけども、そして退職エントリにドヤ顔で「で、誰?」とコメントする事案が嫌いなのですけども、でも退職エントリってかなり不公平であると思うのです。

 

退職する会社に対しては、何年だか勤めて、なんらかの仕事を行ない、組織の一端を垣間見て、その上で具体的にどこがどう合わないから退職するんです、いうことを述べるじゃないですか。エントリ主は退職する会社とは関係性が薄くなる=嘘を書く理由がない=信頼に足る内容、っていう連鎖もあいまって、かなり説得力のある意見になりますよね。

一方、入社する会社に対しては、まだほぼほぼ働いてすらいない段階なのに、「勉強会でよい発表をするxxさんがいるから」とか「最近xx技術に力を入れてそうに見えるから」「面接で話した内容が良さそうだったから」とか、そういう曖昧な理由で持ち上げるじゃないですか。

まったくもってしょうがないことではあるのですが、かなり不公平だと思うのですよ。

 

誤解のないように言っておくと、退職エントリは良いところも悪いところもフラットに記述した上で、ある期間属した組織に対する感謝や敬意をもって書かれてるものがほとんどだと思います。組織がわるいのではなくて自分のキャリアパスと合わないんだという内容も多いです。実際の文面もそうだし、そう書こうとしていることが読み取れるんです。

が、それでもなお、「不満があるからやめる」という内容がエントリの本質であることや、古いものを捨てて新しいものに移る高揚感とか、あたらしい何かへの期待感だとかによって、退職元企業に対して一方的に「負」のイメージを植えつけてしまうのをどうしても避けられないと思うのです。

 

閑話休題。

転職経験者に話を聞くと、圧倒的に前の会社がいい!圧倒的に今の会社がいい!ってことは少なくて、なんだかんだで「まあどの会社もいいところもわるいところもあるよね」という話に落ち着くことが多いようです。

でもこのパターン、前の会社と今の会社では「いいところ」「わるいところ」がそれぞれ違っていて、それは転職したからこそわかる点なんですよね。なにに不満をもっていて、そこでどういう意図を持って、どこに入社した結果、どう感じるようになったのか。

これ、世の中にとってとても有意義な情報だとおもうのです。未だ労働力の流動性が低いこの日本で、多い人だって生涯で10社も渡り歩かないようなこの状況で、かなり需要が高い情報だと思うのです。

圧倒的に前の会社がいい!圧倒的に今の会社がいい!っていうパターンも、やっぱりその経過を公表してくれるとありがたいなあと思います。どちらの会社もある程度経験した上での話だから、退職時に比べてかなり“公正”な意見になるはずなのです。

 

だから、ぜひ、退職エントリを書いたことがある方は、退職後1年後くらいをめどに、経過エントリを書いてクレメンス。いろいろ理屈をつけましたが、要するにわたしが見たいだけですので。感謝とともに、すぐに見に行きますので。

よろしくお願い申し上げます。

 

とはいえ在職中の企業の、いいとこはともかくわるいところを書くのは普通にみな尻込みしそうなので、現実的には「2回目以降の退職エントリを書く人は、1回目の退職企業と2回目の退職企業のいいとこわるいところを両方かいてください」っておねがいになるのかなw

 

参考

ちょっと前に話題になってた記事。内容はともかく、理想的な「経過エントリ」であることは間違いない