昨日、以下の記事を書きました。
プログラミングが得意ならMT4でシストレしてみたら?詳しいことはググれ。
くらいのつもりで書いたのですが、Twitterで愚痴ったらありがたいことにホッテントリ入りして非常に思慮深いコメントをたくさんいただいたので補足していこうと思います。いくつか煽り風に書いているけど言葉のあやですw 話の流れ上、プログラミング能力=アルゴリズム構築力になっちゃってて、そこはほんと、保守性命の人とかすまん。
idコールたくさんなので、ブクマ数が3未満だったらブクマしてから帰ってください。あと忙しい人は最後だけみればokです。
テストだけ十分やってそれの結果を資料にまとめてプログラムを売るかな、自分なら。
いきなりすごい賢い意見きたー!
書き忘れてましたが、EAやインジケーターは売買されています。EAの場合はバックテストデータをつけるのがデフォなのかな。
いくらバックテストの成績がよくても、それで本当に儲かるかは不確かです。リスクは本質的に捨てきれないので、投資はあきらめてアルゴリズム売りに徹するのはとても賢いです。無から有を生み出す、本来のマネタイズの意味にも近いしね。
逆にいうと、売っているEAはバックテストの結果だけ良くて実戦では使い物にならないものである可能性について留意すべきです。ねえ?普通に考えたら実戦でがっぽり儲けられるもの売らないでしょ、という。
FXに詳しくないけど、結構な人がこれ開発しているんじゃないかな。今から参入するとしたら差別化が必要だと思う。
おっしゃる通り。このソフト自体かなり古い。MT4のヘルプには2001-って書いてあった。 サンプルのコピーライトは2005-。そのため、たいていの情報はググれば出てくるという副次的メリットがあります。
で、本題の差別化要素ですが、当然、腕一本でマネタイズしたいと公言できる類い稀なるプログラミング能力に決まってるじゃないですかヘイヘーイ(煽り
プログラマーなら自分で構築もありだけど、今は選択型の自動売買(シストレ24とか)もあるので、一般の人はそっちかなー。
いいコメントですね。確かに今は選択型売買がかなり隆盛のようです。EAとは違ってバグが出ることはないし、相場にあわせて「それっぽい」のを選べばいいわけですから。
でもな!そんなんじゃないだろ!お前の熱い思いはさ!「お仕着せのパズルの組み合わせ方が人よりちょっとうまい」なんて、そんなことがやりたいんじゃないだろ?唯一無二のオリジナルアルゴリズムで世界をあっと言わせるんだろ?マネタイズって、そういうことだろ?ヘイヘーイ(煽り
ただ実際どうなんだろね。確立したストラテジーがあるのに自作にこだわるのって、優秀なオープンソースがあるのに自作にこだわって車輪の再発明するようなもんなのかな?コメント求む
"プログラマーならWikipediaとかでもいいのかな?"
プログラマーは「誰かが作った『わかりやすい』解説」よりも、フラットで偏りのない原典に近い資料をもとめるのかな、と。プログラマーはナラティブに書かれた文章から、内容を理解し論理構造に当てはめることができる得意なんだと思います。褒め言葉ですよ(煽りなし
どんなやり方を取るにせよFXは信頼できる業者で。
これは本当に重要。
株とか債券とかは基本的に「権利を持つ」ことは証書だったり電子的記録であったりで担保されていて、業者は代理店にすぎない。それに対して、FXは“業者と”証拠金を担保に売買するという契約する。円を預けてるのにポンドを売ってドルで買い戻すなんてことができるのはこのため。
だからつまり、業者がつぶれたりしたらえらいことになる。Wikipediaの信用リスクのところも恐ろしい過去事例が書いてある。業者はちゃんと選ぶべし*1。
ていうかこの説明、だいたいあってるよね?いまいち金融商品取引法でいう商品との関係が理解しきれなかったので、詳しい人の解説求む。たとえば1万ドルの買いポジ持ってるときに業者がつぶれたとき自分の権利が理屈上どうなるかは、要は約款次第なの??
HFTでぐくってみろ、気軽にマネタイズなんて言えなくなるぞ。
証券会社のシステムと同じラックに搭載された(ネットワークレイテンシほぼゼロ)超高性能マシンで動く数学博士卒クオンツの考案したアルゴリズムに勝つ自信はあるか・・・・?
他のアルゴリズムに勝てるならね。。
この3つは本当に示唆に富んだコメント。
システムトレードといえば誰もが最初に思いつくであろう「人が価格を認識するより早く機械に取引させれば儲かるんじゃね?俺天才www」というアイデアは全く実現できない。
MT4の実口座はティックが抜けるからとか、そういうレベルの問題じゃなく、ミリ秒未満の単位で誰よりも速くこれをやろうとしてるやつらがいっぱいいるからだ。 1pipsを確実に抜ける保証があるのなら何十億かかってもかまわないというやつらが。
そんなやつらにコアツーデュオのフレッツ光PCで真っ向勝負して勝てっこない。だから、この3つのコメントはとても正しい。
他方、独自の感性でチャートを読み、1日1万円づつ着実に稼いで、それで生活しているデイトレーダーがいる。クオンツ博士がいることと、彼らが地道に儲けてることには関連性が薄い。
われわれが狙うのは、こういう種類の「感性」をプログラミング能力でアルゴリズムに変換することだ。
ある観点で絶対に勝てないからといってそれがすなわち負けを意味する訳ではない。
20億円のシステムを導入して、客の資金1000億を毎日1億円ずつ増やす機関投資家と、1万円づつ着実に増やして生活しているデイトレーダーと、どちらが勝ちなのか。結局自分の目的を達成できたかが勝敗なのだ。目的を見失うなかれ。マネタイズの目的とは、何だ?
この3つのコメントはとても正しいし、同時にとても間違っている。
FXは公設取引所のでやったほうがいい。あと、プロは素人と素人が作ったシステム狩りに来る。気をつけろ。
これの後段部分も興味深い。
FXをやっていると、結構な確率で「ストップロス狩り」に遭遇する。
今は1ドル105円前後。もし売るとすると、じゃあ104円になったら利益確定で買い、106円になったら損失確定の買いっていう注文をするような人が多い。
みんなが106円ちょうどでそういう損失確定(ストップロス)を入れていることが予想されるなら、買いを入れまくって106円まで無理矢理上げれれば、ストップロスが発動してさらに買いが買いを呼び、大吹き上がりさせれるだろう。吹き上がった瞬間に今まで買ったやつ全部売れば大儲けだ。
がしかし、FXは流通量が多いので、そんな風に価格をコントロールためにはものすごい大量の資金がいる。そういうことができるスーパーモンスターが「狩り」にきてるんだ*2。
どう思う?勝てない、やめよう、狩られちゃう、と思った?
思い出せ、奴らと真っ向から戦う必要はないんだ。彼らが「狩り」をする兆候をつかめれば、それに乗っかれるようなアルゴリズムを考える余地が生まれる。狩りの対象は素人ではなくて無知と怠慢だ。
狩りにくるとわかっているならそれを逆手にとって、自分の勝負をするんだ。自分の勝負を、自分のプログラミング能力で実現するんだ。すげー金を持っている奴らを出し抜くんだ*3。どうだ?わくわくしないかい?
これは日本中のプログラマへの挑戦状ですね。 Reading... 「プログラミングでマネタイズしたいならシステムトレードどうよ?」 http://t.co/KmMsfcA8ij
— Takayuki Fukatsu (@fladdict) 2014, 9月 4
ばれたw
ただ、「マネタイズなんていいながら実際たいした能力もないんだろやってみろよヘイヘーイ」みたいな煽り意図はちょっとしかなくて、プログラミングに夢を持つ人々が、その能力を使って新しいマネタイズ手法を確立して、もっと自分のやりたいことに集中できたらいいなあ、と思って書きました。
Googleにとっての広告、SONYにとっての金融みたいに、プログラマにとってのFX、ってね。
参考:Googleは広告屋で、SONYは金融屋でいいじゃないか - UXエンジニアになりたい人のブログ
SocialFX
まあここまでは実は前置きなんだ。ほんとに言いたいのはここからなんだ。Twitterに変な返信が来たんですよ。
@uxlayman こういうのもあります、参考までに。 http://t.co/7kHWH0OKtr
— tanapro.project (@tanapro) 2014, 9月 4
で、見に行った結果がこれ。
ここここれは・・・!?
サイトでポンド円チャートを見せて、みた人に「買い」か「売り」かを投票させる。この投票結果に基づいて取引が行われる。実際のお金で。この@tanaproさんのお金で。
ええええええ?!マジでwwwwあたまおかしいwww(褒め言葉)
「他人のお金でFX」ってサイトにでかでかと書いてあるけど、いやそりゃおれらからみたら確かに他人のお金だけど、それ、あなたのお金でしょ?wwwあたまおかしいwww(褒め言葉)
しかも順調に損していってるwww途中で資金投入してるwwwただ最初の方では倍くらいになってるwwwwマジキチ草不可避www(褒め言葉)
やべえこいつはすぐさまブログに追記しなきゃ、と思ったんですが、んーでも紹介とかして悪意のある人がたくさん流れ込んでも困っちゃうかなあ、などと考えて一応確認とってみた。
@uxlayman はい!大歓迎です!
— tanapro.project (@tanapro) 2014, 9月 4
うええええwwwさすがマジキチはリスクをもろともしないwwww(褒め言葉)
それはそうと、もし悪意が紛れ込んだとして、結果がどうなるかもわりと気になるところではある。つまり、悪意によってソーシャル口座を攻撃などできるだろうか、と。
「ちまちま損を確定させて利益はずっと放置してやろうぐへへ」などと考えるかもしれないが、それは良い結果をもたらすのではないだろうか。FXでは、たいていの人は自分の儲け/損に目がくらみ、これと逆の行動をとってしまう。それによって退場することが一番多いのではないだろうか。悪意とソーシャル口座の関係は非常に興味深い。
まあでもともかく要チェックである。紹介できてよかったなあ^^